■マルチクラウドゲートウェイ増減速時の注意事項


マルチクラウドゲートウェイでは帯域設定を行う際には帯域値が

 ①マルチクラウドゲートウェイ契約帯域 ≧ ②クラウド毎の帯域値合計 ≧ ③各クラウドのVNコネクトの品目総合計値(Actのみ)

である必要がございます。

 以下のページを参照し帯域値の条件に合うように設定を行なって頂くようお願い致します。

①マルチクラウドゲートウェイ契約帯域②クラウド毎の帯域値③VNコネクト品目
説明マルチクラウドゲートウェイ契約(E番号)に1つ設定します。
・新規開通時は申込書で品目として指定いただきます。
①の内、クラウドサービス毎に接続に利用する帯域を設定します・クラウド向けに作成する論理回線(VNコネクト)毎に品目(接続帯域)を設定します。
・WVS2機器が設定値で帯域制御します。
・Act/Sby冗長構成に同帯域値を設定します。
条件①マルチクラウドゲートウェイ契約帯域 ≧ ②クラウド毎の帯域値合計 

・Microsoft以外のクラウドサービス
 1つのクラウドサービスに向けて複数のVNコネクトを作成することが可能です。

・Microsoft向け
 ExpressRouteのservice key単位に②クラウド毎の帯域を管理します。
 1つのservice keyにつきPrivate PeeringとMicrosoft Peeringそれぞれ1セット(Act/Sby)を作成可能です。
②クラウド毎の帯域値 ≧ ③VNコネクト品目合計(Actのみ)

・Microsoft以外のクラウドサービス
 上記のように② ≧ ③である必要があります

・Microsoft向け
 service key毎に② ≧ ③である必要があります
※service key毎の合計値は②帯域の2倍まで設定可能
設定範囲10Mbps~100Mbps(10M単位), 200Mbps~1Gbps(100M単位)
1Gbps~50Gbps(1G単位),
・10Mbps~100Mbps(10M単位)
・200Mbps~1Gbps(100M単位)
・1Gbps~10Gbps(1G単位) ※AWSホスト型VIFの東京接続のみ

※AWSホスト接続は選択可能な品目が異なります
詳細は「AWS向けVNコネクト設定(追加)」をご参照ください

■各クラウド毎の「③VNコネクト品目」の帯域変更に係る通信影響

帯域変更時には通信影響が発生する場合がございます。
「①マルチクラウドゲートウェイ契約帯域」、「②クラウド毎の帯域値」の帯域変更時、通信影響はありません。
「③VNコネクト品目」の帯域変更時は通信断が発生する場合があります。
帯域変更時の通信影響に関しては以下の表をご覧ください。

クラウド増速減速備考
AWSホスト接続
(TransitGW利用)
通信断が有ります。通信断が有ります。帯域変更時には、VNコネクトの削除・再設定が必要です。
AWSホスト型VIF・AWSホスト型VIFでは帯域範囲【10Mbps - 1Gbps】と【2Gbps - 10Gbps】で別の収容回線になっております。帯域範囲が同じ収容回線内であればそのまま帯域変更が可能になりますが、帯域範囲が別の収容回線への変更の場合は通信断が発生します(※1)・AWSホスト型VIFでは帯域範囲【10Mbps - 1Gbps】と【2Gbps - 10Gbps】で別の収容回線になっております。帯域範囲が同じ収容回線内であればそのまま帯域変更が可能になりますが、帯域範囲が別の収容回線への変更の場合は通信断が発生します(※1)(※1)東日本接続では1Gbps以下-2Gbps以上を境に収容回線が変更となります。
同一収容回線内であれば帯域変更が可能ですが、収容変更を伴う帯域変更の場合はVNコネクト削除再設定が必要です。
Azure通信断は発生しません。(※2)通信断が有ります。(※3)(※2)Azure側でExpressRouteの品目変更が必要です。
(※3)ExpressRouteの品目の変更を伴う減速はVNコネクトの削除・再設定が必要です。
ExpressRouteの品目の変更を伴わない減速は、VNコネクトの削除・再設定は不要で通信断は発生しません。
・Microsoft Peeringを追加、削除する際は、同じExpressRouteを利用しているPrivate Peering側において60秒程度の通信断が発生します。
GCP通信断は発生しません。通信断は発生しません。・Google Cloud Interconnectは、カスタマーコントローラで設定した帯域以上で最も近い帯域が自動的に設定されます。
(※GCIの設定帯域50MB/100MB/200MB/300MB/400MB/500MB/1GB)
IBM通信断が有ります。(※4)通信断が有ります。(※4)・Equinix Fabric経由での接続となります。
・IBM Cloud側のDirect Link Exchangeは「②クラウド毎の帯域値」以上で最も近い帯域(※)を設定する必要があります。
(※ Direct Link Exchange設定帯域*50MB/100MB/200MB/500MB/1GB)
(※4)DirectLinkの品目を跨いだ変更の場合は、VNコネクトの削除・再設定が必要となり通信断が発生します。
Oracle通信断は発生しません。通信断は発生しません。・Equinix Fabric経由での接続となります。
・FastConnect を設定する際、プロバイダは Equinix、帯域幅は 1Gbpsを選択してください。
Salesforce通信断が有ります。通信断が有ります。・Megaport経由での接続となります。
・本サービスではNAPT利用が必須となります。NAPT用IPアドレス数の変更時もVNコネクトの削除・再設定が必要です。